第52期(2020年度)指針

第52期(2020年度)指針
『 組 織 変 革 』

 

濱田 博人

 

  いかに優位性を持つ企業であったとしても、時間の経過とともに、外部環境が変化し、競合企業によって優位性が脅かされる。
 特に現在は、AI(人口知能)など、急速な技術の進展によって、この外部環境の変化のスピードは加速されている。

 大企業・中小企業を問わず、一度の成功で永遠に安住し続けられることは絶対にありえない。

 企業は常に外部環境の変化に対して自ら変革していかなければならない。

 企業にとって人というのは、経営陣だったり、現場社員だったり、取引先だったりさまざまであるが、それぞれの想いや背景、
行動の意図はあまり共有できていないことが多い。

 たとえば、同じ職場で働く従業員同士の場合「当然、伝わっているはずだ」と思い込んでいたら、全く伝わっていないどころか
関心を持っていないこともある。

 人の行動を促すきっかけとなるものは、誰かに話をきく、職場で誰かとそのことを話す、一人で考える、研修に参加する・・・・、
それらのコミュニケーションを通じて自分から「よしやろう!」と動く人もいれば、身近な誰かからの働きかけによって動き出す人もいるだろう。
人が動くことによって組織が変わるのである。

 組織変革とは「考える組織・コミュニケーションの取れる組織」に従業員自ら行動し変革させることである。

1.「考える組織」
  ・自ら課題を見つけ出そうとする。
  ・見つけ出した課題や問題に対し、自ら解決策を探る。
  ・課題達成や問題解決に立ち向かう。
  ・自らの責任で達成や成功を求め続ける。
  ・その工程で自己を成長させる。

2.「コミュニケーションの取れる組織」
  ・組織を盛り上げていく。 
  ・皆で協力して仕事を成しとげていく。
  ・組織を強く成長させる。

 こうした「組織変革」により、停滞していた社内の空気が一掃され組織が抱える課題が解決しやすくなる。

 良い状況に変革できると、会社の屋台骨となるような新しい事業が生まれたり、業務が改善されて顧客満足度が上がり売り上げが
増えるなど経営課題の解決に寄与する結果をだし成果が上がるのである。

 今期は指針を『組織変革』とし、「考える組織・コミュニケーションの取れる組織」に変革しようではないか。

 

以上