第50期(2018年度)指針

第50期(2018年度)指針
『 三手先を読む 』

 

濱田 博人

 

  昨年来、空前の将棋ブームが到来している。史上最年少棋士 藤井総太六段である。

 2018年2月1日までは四段だった棋士が、半月後の2月17日に史上最年少で「第11回朝日杯将棋オープン戦」を
優勝し、六段に昇段した。驚くことにまだ中学生である。

 こうした将棋界では、初心者に「三手先を読む」ことを教える。

「自分がこうすれば(一手)、相手がこうする。こうなる(二手)、その時にはこうすればいい(三手)」しかし、
相手の立場になるのは難しい。とりわけ、利害が対立するときに、相手だったらどうするかと読むことは簡単ではない。
それでも「三手先の読み」に熟練することが大切なのは将棋もビジネスも同じである。

ビジネスの交渉時に重要なことは

   ステップ1. 自分がこう言ったら

   ステップ2. 相手がこう言ってくる

   ステップ3. そこで自分がこう言う

という三手一組である。ところが素人は、一手も考えないか、二手までしか考えない。「自分が言う。相手がこう言う。」
そこまでである。こうなれば自分が有利になるだろうとしか考えない。自分の考えを通すステップ3.「三手先を読む」ことが
大事であり、訓練すればできるようになる。一番重要なこと(死角)は二手目である。コツは自分側から考えるのではなく、
相手の立場から大局的に一番良い手を考えること。それに対して自己のベストな対応を考える。

 こうした相手との対応に三手先を読むスキルは、人生で自分の財産になる。営業マンであれば売り上げをあげる基本であるし、
技術者であれば、業務を円滑に進めることに多いに役立つ。

早く三手先が読める社員・プロ集団になろうではないか

 

以上