第48期(2016年度)指針

第48期(2016年度)指針
『 チェック機能を働かせる 』

 

濱田 博人

  2015年の建設業界では、技術者倫理はどこへ行ったかと嘆きたくなる出来事・落橋防止装置や杭基礎を巡る
 建設関係の品質問題が世間を大きく騒がせた。

 落橋防止装置の問題では、製作会社が完全溶け込み溶接を手抜きする不正を犯したことと、納品物の検査で検査会社が
不良データの隠蔽に加担したことが明らかになっている。
 他方、横浜市内のマンションで発覚した杭の施工データ改ざん・コンクリート注入量の不足が取りあげられ、
他の杭打現場でも同様の不正が見つかり、元請け会社の施工管理不足などが指摘されている。

 このような問題が起こったとき、そのたびに新しい基準・規則が設けられ「チェック機能」の徹底が叫ばれている。
 当社でも、前期 大問題にはならなかったにしても、入札時のミスや提出書類の内容エラーなど、起こってはならないこと、
又それを未然に防ぐという社内の「チェック機能」が働かない状況があった。

 「人はエラーを起こす」ことを前提に、そのエラーを社内で未然に防ぐ手だてが必要となる。それが、チェック機能である。

 そのためには、日頃から口すっぱく話をし、社内にも貼り出している「報告・連絡・相談」が基本である。
 「報告・連絡・相談」そうした社内的コミュニケーションがなければ、いくら有能な社員がいたとしてもチェック機能が働かない。
間違っていることを間違っているとして見つけることさえ不可能となる。

 よって、今期は各自「報告・連絡・相談」を確実に行い会社組織としての「チェック機能を働かせ」完成度の高い会社に
していこうではないか!

 追伸
  ・報告は義務である。上司の関心事にあわせてするもの!
  ・連絡は気配りである。相手の欲しい情報を、欲しい時に伝えること!
  ・相談は問題解決である。人の力を借りて、自分が成長するチャンス!

今期は特に発注先への報告・連絡を徹底すること。最低、2週間に1度は業務の進捗状況を連絡せよ。又、提出書類については、
管理技術者・照査技術者が確認の上、スピード感を持って処理せよ。

以上