第43期(2011年度)指針

第43期(2011年度)指針
『 照 査 の 徹 底 』
(エラーを入れない・作らない・出さない)

 

濱田 博人

 委託業務の成果品の品質確保・向上は、当社における至上命題である。
我々の業務は、調査・計画・設計などが対象であり、公共工事の初期段階における中心的な役割を担っていることから、
成果品の良否が施設の機能や耐久性、ライフサイクルコストに支配的な影響を及ぼすこととなる。このため公共工事の品質を確保する為には、
成果品の品質確保が極めて重要となる。
 成果品の作成は、業務の積み重ねで構成され、ほとんどの段階で、技術者の判断や、意思決定が伴う。
また、チームで業務を行うことが多く、成果の良し悪しには技術力だけでなく、コミュニケーション能力や責任感などが強く関与し、
関係者との意思の疎通を適切に行うことが、品質向上の重要な要因となる。
「人はエラーを起こす」ことを前提に、また「エラーは、最終検査ではなく作業過程の中で見つけ正す」ことが基本である。
 すなわち、エラーを減らし良質な成果品を提供するためには、設計の各工程でエラーを「入れない」「作らない」「出さない」こと
が必要であり、技術者はその役割と責任がある。
 そしてそれらは、次のような対策により防止できると考える。
「入れない」(前工程のエラー) ⇒ 確認作業
「作らない」(作業過程のエラー)⇒ 報告・連絡・相談・自己チェック
「出さない」(検査時のエラー) ⇒ 照査(チェック&レビュー)の実施

また、こうした品質確保と向上を実現するための基本事項としては
① 業務の目的と発注者の要望の正確な把握、そしてその要望に応えること。(コミュニケーション)
② 担当者の技術力アップと意識改善及び実践(知識不足・注意不足をなくす)
③ 不良をみつけ出すことよりも、その未然予防を図る視点を持つ。
④ 「品質」に関わる改善活動を 継続的に実施する。(チェック&レビュー)

今期は、全社員上記の徹底を図り、高品質・高精度の成果品を提出することにより、会社の知名度を上げ業績アップにつなげようではないか!

以上